ミザールとアルコルという有名な二重性が有る。北斗七星の柄の三つ星の真ん中だ。
古代アラビアでは兵隊の視力検査に使われたという。肉眼では視力1.2程度で見分けられると言う話だ。
因みに1分角とは1/60度。視力検査のときに見る1.0の輪(ランドルト環という)の切れている隙間の幅が1分角なのである。
2005-01-10 Mon
COOLPIX8800 141mm F5.4 ISO50 30s 補正無し、約50%縮小
中央の明るい方がミザール、そのすぐ左下の暗いのがアルコル。
ミザールとアルコルという有名な二重性が有る。北斗七星の柄の三つ星の真ん中だ。
古代アラビアでは兵隊の視力検査に使われたという。肉眼では視力1.2程度で見分けられると言う話だ。
因みに1分角とは1/60度。視力検査のときに見る1.0の輪(ランドルト環という)の切れている隙間の幅が1分角なのである。
この話を総合して漠然と思っていたから、こんなに離れて写るのにびっくりした。
思い込みがあると人間の感覚は全くあてにならないものだ。実際肉眼で見るととても見づらいのでもっと接近していると思っていたが、これは星が小さく暗い光点だからだ。そう思って見ると確かにかなり離れているのが判る。調べてみると12分角も離れているそうで、満月の直径が約30分であるから半分近くにもなる。
暗い方のアルコルがとある漫画に登場する「死兆星」の元ネタだと思われる。実際に「寿命星」などと言う地方があるそうだ。ただし、「この星が見えなくなったらその年のうちに死ぬ」と言われているもので、死期を知らせて輝く作中の死兆星とは性質が逆になる。つまり、寿命が近づくと視力が落ちてこの星が見分けられなくなるということに由来しており、平均寿命の伸びた現代はともかく、昔は強ち迷信とも言えなかったものと思う。
350mm F5.2 ISO50 30s ガンマ補正済み
10倍で。満月の写真と比べてみると、確かに半分にちょっと足りないくらい。
上のもそうだけど、画像に補正かけてみると結構いろいろ写っているのが判る。赤道儀が欲しくなってきた。